まゆみ社会保険労務士事務所ブログサイト

「この間封筒の件は解決したと思ったのに、また封筒！？」

パパ、また封筒をみつけちゃいましたね。
（先週と同じやないかー！と思っているあなた。同じですがなにか！？）
ってか封筒踏んじゃってるし…。

パパ大丈夫です。
その封筒も先週の労働保険料の申告書と同じく
7月10日までに会社の管轄年金事務所に提出するものですよ。

さてこの書類は「算定基礎届」といいます。
略して「算定」。
法律的には「定時決定」。

健康保険と厚生年金の保険料は
以前お話しましたがもらっている報酬がこれくらいだから
あなたは等級がこれでこの等級の人はこれだけ保険料払ってね
というシステムです。

定時決定は毎年7月1日から10日の間に
その年の4月・5月・6月のどれくらいお金を会社が払ったか届けることで
その年の9月から翌年の8月までの保険料を決めようというものです。
大きな変動がないと等級はかわらずそのままなので
イメージとしたら最新状況を報告するというイメージでしょうか。

毎年7月1日現在被保険者である人を対象として
この書類を出しますが、
その年の算定基礎届の対象になる人・ならない人がでてきます。

ややこしければ私またやりますよ。パパ。

さてパパは封筒を凝視。
（まさに先週みた光景。）
……………。

社労士にまかすっ！

「ガーーーン！こんなところから出てきたこの封筒なに~！？」

あらパパ、封筒にドキドキしている様子。
パパ、それは労働保険の年度更新の書類じゃない？
その書類の提出期限は7月10日までなので大丈夫です！

年に一度のこのシーズンがやってきました。
そう、労働保険料の申告書を出すシーズンです。

労働保険はざっくり言うと雇用保険＋労災保険です。
健康保険と厚生年金保険は毎月払いますが
労働保険料は毎年6月1日（今年は6月2日）から7月10日にかけて申告し、
口座振替をしない場合は7月10日までに払います。
（場合によっては年度中3回にわけて払います。）

労働保険の仕組みは
例えば今年の場合だったら
去年の今頃に平成25年度（平成25年4月1日~平成26年3月31日）の保険料は
大体これくらいでしょう！という概算の保険料を
提出しているので、
実際のところはこうでしたという確定の保険料を計算し
大体で出したのと実際のところで過不足があれば精算をします。
そして平成26年度（平成26年4月1日~平成27年3月31日）は
大体これくらいでしょう！という概算の保険料を出す
というのが毎年の恒例行事です。

そんなん面倒くさいわ！という場合は
お声掛けくださいね。

さてパパは封筒を凝視。
……………。

社労士にまかそうかな…。

シルクハットはワールドワイドに仕事をしている様子。
社員さんがパパのところに出張報告のようですよ。

「実は…出張中風邪を引いてしまって病院で1日ダウンだったんです。」
「そうだったの？それは大変だったねえ。大丈夫？」

何気ない会話ですが
海外で急に病気にかかった時、困りますよね。
さて治療費はどうしていますか？
もちろん、海外旅行保険に入っていれば
全額保険会社が負担してくれるということもありますね。
最近は提携の病院へ行けばキャッシュレスで
治療してもらえるので、
心細い海外ではありがたいですね。

実は、会社で入ってもらっている健康保険にも
海外療養費というものがあるのをご存じでしょうか？

海外療養費とは海外での急な病気やケガなどに対して
現地で仕方なく医療機関の診察を受けたときに
治療費の一部を払い戻してくれる制度です。
日本で病院にいくときと同じように
3割（一部年齢は除く）負担の考え方がありますので
その治療費、日本だったらどうだろうというのを基本に
いくらかえってくるか考えていきます。

対象になるものは
日本国内で保険診療として認められているものになります。
なので医療目的で海外に行ったり、美容整形、インプラントなど
また日本国内でとっていない医療行為や薬が使われたら
それは対象になりません。
なので3割負担して7割全部かえってくるかと言われれば
それはふたをあけてみないとわかりません。

ただ、海外旅行保険と少し違うのは
海外旅行保険では大体カバーしてもらえない
歯の治療が海外療養費では
カバーしてもらえるケースがでてきます。

ちなみに書類は少し面倒です。
現地での証明に加え
その書類が外国語なら翻訳が必要になります。
お金も一旦は全額立替なので
海外旅行保険のようにキャッシュレスとはいきません。
なんやかんや必要です。
とはいえ、海外旅行保険の申請・支給をしてもらっても
海外療養費を申請することができまし減額されないようです。

「とにかく無事に帰ってきてくれたし、
アンティグア・バーブーダの会社との交渉もうまくいったね！」

シルクハット社、超ワールドワイド！！！

※ちなみにアンディグア・バーブーダはカリブ海にある島国です。